あっぷるランド


マイツール」専用機 Mr.マイツール

1991年1月のカタログを見つけました。。。
「Mr.マイツール」は、マイツール開発における色々なアイディアが盛り込まれて登場した、マイツール専用機です。
マイツールのために、
メモリは1MBとなりました。
また、マイツールの多彩な機能を表示するために、もちろん
カラーディスプレイ漢字プリンタが標準となりました。

我々の仕事の世界では、画面によるデータやグラフのカラー化を当たり前にしたかったのです。
そして、漢字も使えなくちゃとても仕事になりません。
だから、もちろん14万語の
辞書ROMも標準です。

ついに、マイツールに
マウスが付きました。
日本語で表示された85個ものコマンド(プルダウンメニュー)が用意されています。
しかも、データの入力を除けば、ほとんどの加工処理がマウスで扱うことができます。もうコマンドのために、キーボードの文字を探し回る必要はありません。

Mr.マイツール」は、マイツールを使いこなすために開発されたのです。

マイツール」は仕事の現場から生まれた

マイツールの発想思想」は、多くのリコー製品利用者の会社経営の現場の要望から生まれました。

今までプログラム≠ニいえば、コンピュータの技術者による開発がほとんどでした。会社の経営者から見て、使いやすいプログラムとはどんなものかと、検討されたものは少なかったのです。

自動車の免許が取れる人ならば、自由に使いこなすことができます。
なぜかと言えば、今までコンピュタなど縁のなかった人たち、それに仕事しか知らない人が使えることが重要な開発テーマだったからです。

昔、読み書きソロバン、今「マイツール

江戸時代の外来語辞典に「コンピュータ」という言葉が「算術方」という意味で書かれていたそうです。

昔は、教養の基礎が「読み書き算盤」だったんですね。
OA化時代といわれている今は、どうなんでしょう?

もっともOAといっても、だいたい95%ぐらいは普通やっている仕事をより便利にしているだけのことです。
「マイツール」は、文章作成から計算、グラフからデータベースまで簡単にこなすことができます。

これこそ現代における仕事の基礎技術なのです。

日本語 と 「マイツール

日本を言魂の国という人がいます。
日本語には、コンピュータで常識になっている文字と数字と漢字の区別さえありません。
数字でさえ、読み方によって意味を持っているのです。

世界中の国で、国家予算におめでたい意味の言葉を当てはめてしまう政治家がいるのは、日本だけではないでしょうか。

「マイツール」では、文字、数字、漢字を全く意識しなくて、使いこなすことができます。
日本の言葉って何か、を真剣に考えた結果です。
なんと、14万語の辞書ROMがあって、もう日本語なんかカンタン!

いいかげん≠チて 素晴らしい

あれもやっちゃいけない、これもやっちゃいけないなんて、いつもいつも言われたらもうウンザリしちゃいますね。
子どもじゃあるまいし、いい加減にしてほしい!なんて考えちゃいます。

コンピュータではこれが当たり前なのです。
ひょっとしたら、我々ビジネスマンを馬鹿にしている部分があるかもしれません。

「マイツール」はルールどおりに使う限り、
いいかげんと思えるほど自由に、思いつくままに使うことができます
誰が何と言おうとも、これは素晴らしいことです。

の道具 と 知恵の道具

人間の歴史は、火から始まった道具の歴史とも言えるのではないでしょうか。
20世紀も終わろうとして、知恵の道具パソコンが生まれました。
移動するための道具として自動車を考えてみると、大衆車の値段が130万円くらいからで、税金がかかり、車検も保険も必要です。
しかも、免許をとるのに最低でも1ヶ月と20万円の費用が掛かってしまいます。

マイツールは税金も掛からず、1日もあれば使うことができます。
マイツールの開発は、知恵の道具の開発だったのです。

仕事は 思いつきから 始まる

心の閃きとでも言うのでしょうか、仕事は思いつきから始まります。
実行してダメだったら止め、良い結果が得られたら仕組みとして固めて行く、それの連続ではないでしょうか。
今までのコンピュータは、新幹線のように決まった道を大量のものを高速で運ぶために作られました。

私たちは、買い物バイクや自転車のように、思いつく時に好きな所へ行けるようなパソコンが欲しかったのです。

コマンド 大好き

マイツールには、129ものコマンドがあります。
すごく沢山あるようですが、覚えるのはとても簡単なんです
だって、使うものだけ覚えればいいし、しかもマイツールが教えてくれます。
常用漢字が1945文字あるといわれていますが、全部を覚えている人は恐らくいないでしょう。

人間の「
忘れる」という能力は、とても重要なのです。
もし忘れることが出来なければ、気が違ってしまうでしょう。

漢字には辞書、マイツールにはヘルプ機能です。

システムなんか もう簡単

コンピュタのプログラムなんて、とても考えるのもイヤ!と言う人がほとんどです。
仕事の手順をコンピュタ用語で書いたものをプログラム≠ニかシステム≠ニいっています。

マイツールでは、キー操作卯をそのままの手順で登録すると、そのままマイツールが処理してくれます。
同じキー操作を何回もやっていると、イヤになってくるからです。

マイツールって なあに

マイツールは、パソコンを仕事に使いたい人たちの道具です。
マイツールは、人間の知恵の道具です。
マイツールは、特別な人だけのものでなく、社員全員の道具です。
マイツールは、知的好奇心を生み出すものです。
マイツールは、人間の工夫を受け入れてくれます。

マイツールは、中小企業の経営者が会社でパソコンを新しい道具としてどう使うか、何が必要かを考えた結果なのです
仕事の新しいチャレンジのために、思いつきで使えなければなりません。
今までコンピュータに縁のなかった人たち、自動車の免許を持っている人には、仕事にパソコンを使って欲しい。

仕事を熟知していれば、パソコンなんか知らなくても使えなきゃ困る。
100万円以上もするパソコンだから、データの検索や並び変え、表計算、
円グラフや折れ線グラフはもちろん、ワープロにだって使いたい。

仕事の手順が決まったら、自動的に動いて欲しい。
途中でフロッピーを出し入れするのは面倒くさい。

要するに高い買い物をするんだから、煩わしい事なく便利にしたいんです。

だから、マイツールが生まれたのです。

※ マイツールは、誰にでもすぐ使えるソフトウェアです。



■ ソフトウェア「マイツール」は、平成12年秋、
フリーウェア化されました。