2002年晩秋 ![]() |
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☆ 2002年12月 |
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★12月9日 昨日の夕方より降り出した雪がどっさりと積もりました。夕方までになんと、21cmも。 こんな早い時期にこんなに積ったのは当地では初めて。昭和初期生まれの両親も驚愕しています。 幸い「むたいふじ」の収穫も終わり、葉っぱもしっかりと落葉していたので、幹や太枝が裂け折れるることはありませんでした。 ★この春には桜をはじめ、りんごや他の花が異常に早く咲き誇り、夏には体温を上回る酷暑が続き、10月下旬から霜が連日。。。 まるで暦が1ヶ月ずれてしまったような天候。 これは一過性なのか、はたまた温暖化の影響なのか・・・・いやな胸騒ぎが止みません。 ●秋田県増田町の泉玲子さん(41)が投稿された新聞記事です。 リンゴの悲鳴 バリバリッ。しんと静まり返った深夜、耳を覆いたくなるような枝の裂ける音。 りんごの木が悲鳴をあげている。あまりにひどい。 大自然の前には人は無力というけれど、一日降り続いた雪で、収穫前の赤い実がたわわについたリンゴの木は真っ白に覆われて、うなだれている。 リンゴの葉は12月になって枯れ落ちるので、11月にはまだ青々としている。 白と緑と赤。美しい光景のはずだが、葉と実に降り積もった雪の重みに耐えかねて木は次々と折れ、倒れ、落下していく。 秋田県は雪が早いが、例年11月は雪が降っても下旬で、積もることはほとんどないから、とても品質の良いリンゴを収穫できていた。 しかし、今年は雪で落下したリンゴは100箱を超えた。 「こんなことは初めてだ」と70歳を過ぎた父も驚く。 春からずっと手をかけて収穫まで来たのに、10月に入って雨、台風、ひょう、雪。 悪天候の中でも一日も休まず、今日も凍える雪の中、少しでも木を軽くしてやりたいと、懸命にリンゴをもいだ。 でも、到底すべては回りきれない。心も身体もくたくたである。 一年の集大成の収穫を楽しむ気持ちの余裕も、今年は持てず悲しい。暗澹たる思いだが、今年もリンゴを待っているお客様が大勢いる。 明日は朝から木の雪払いをして、リンゴを助けてやらなければ。 |
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☆2002年11月下旬 |
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★「むたいふじ」の収穫真っ最中! 青森や秋田など東北地方のりんご産地の一部で、ふじの収穫が終わらないところに雪が降り積って、その重みで枝折れや幹が裂ける被害が続出。 群馬でも今年は寒波の襲来が1ヶ月も早く、面食らっています。 |
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☆2002年11月中旬 |
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★「群馬名月」の収穫開始。黄色いりんごには珍しく「蜜症状」が発生します。甘くてみずみずしく人気も上々。 続いて「ふじ」の収穫に移ります。 家族だけで収穫・選別・発送・・・てんやわんやのてんてこ舞い。猫の手猫の手… たわわに実った果実、一個一個がほほえみかけてくれるんですょ! ★近年品種の名つけるのに前をに、果実や果物、米などに県名や地域名を加味するのが増えました。 そのほんの一部、りんごでは「ぐんま名月」を筆頭に「シナノゴールド」「シナノスイート」…。いちごの「栃乙女」…。お米の「秋田小町」…。。。 ★いつの間にかスズメ蜂は姿を見せなくなった。寒くなると動きが鈍くなるから、、、もう冬ごもりなんだろうな。 カメムシが冬眠の準備か、いたるところに出没。その数ははんぱじゃない。独特の臭気をはなつので、困りもんです。 |
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☆2002年11月上旬 |
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★りんご園の下草を食い尽くした夜盗虫が樹を這い登り、果実を食害しだしました。 その努力たるや大したもんですが、これまた困りモンです。 ★10月下旬から寒波の襲来で、連日の霜。一月も早く寒くなったので、いろいろと面くらいました。 |
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☆2002年10月下旬 |
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★小さなカタツムリが樹上の果実を齧って(なめて)います。はるばる地面から登って。 今年は雨が多いのと、湿った気候が多いからでしょうか。 ★ここに来て雨天が多いので、新世界のツル割れと、果皮面の細かなヒビ割れ、陽光のツル割れがかなり発生。地面が水分過剰で根が吸い上げ過ぎなんです。果皮が育つ前に果肉が膨らんじゃうから。 この時期は「雨」いらないんだけど・・・。 ★落っこちた果実を野うさぎが食べています。夜のうちに。 おっきな艶の良いコオロギやバッタもいっぱいいます。 高い所の取り残しの紅玉の果実は、ほとんど鳥たちに食害されてます。 ★幸い当地には今のところ、猿、熊、鹿、イノシシ、ハクビシンは出没しません。 県内でも深い山に近い所では、だいぶ脅かされているようです。 味をしめちゃってるから、それに知恵もあるから、、、栽培者泣かせです。 ![]() 「共存」と良く言いますが、現実には・・・・ |
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☆2002年10月中旬 |
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★カラスが悪さをしてこまっています。周囲の高木にとまっていて集団で舞い降り、果実をつっつききます。また飛び立つときに、その反動で果実が落ちてしまいます。 ヒヨドリ、ムクドリ、オナガドリ等々の被害も深刻です。 ★やはり、焼けどを負った果実が多いです。その部分は水分が不足していて美味しくないんです。反対面はとても美味しいのに残念でなりません。 ★カメムシが冬眠の準備で家に飛来、これまた大変です。 ★今年の果実は例年に増して、果肉がひきしまり美味です。もう少しすると「新世界」「陽光」の収穫期になります。 |
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☆2002年10月上旬 |
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■10月1日 太平洋を北上し続けていた戦後最大級の台風21号が夜8時、神奈川県三浦半島に上陸 → 川崎市 → 23区 → 柏市 → 水戸市西側
→ いわき市 → 東北の太平洋沿岸を北上 。965hpa 時速60kmと非常に早く移動したのと、群馬県は台風の中心の左(西側)になったため、暴風が吹き荒れる時間が短く済んで、被害も思ったよりも少なくてやれやれです。 10月に上陸した台風としては41年ぶりだそうです。 関東各地で観測史上例を見ない風速を観測。千葉県勝浦で50.5m。銚子市で52.2mを記録。これは驚くべき数字(@_@) 茨城県の潮来では、27万5千ボルトの送電用鉄塔が9基なぎ倒されていた・・・・ 梨やりんごが収穫期をむかえてるだけに、最少の被害であってほしい ■2日 →苫小牧市 → 稚内市を抜けお昼に温帯低気圧に。この時の速度は80km 980hpa。 進路の東側となった地帯では農作物をはじめ、人的にかなりの被害が出てしまいました。 お見舞い申し上げます。 σ(*^o^*)の所では北向の斜面のりんご園で、かっていた枝受け支柱が強風ではずれそのはずみで果実が落下したのが何ヶ所も。 幸い倒木や枝折れはなく、昭和58年8月1日の時のような目をおおうばかりの被害を覚悟していたので、最少の被害ですんでほっとしています。 |
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☆2002年9月下旬 |
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●スズメ蜂がより猛威を奮い出しました。「紅月・あかぎ」など熟した品種から齧っては、汁と果肉をだんごにしてせっせと運んでいます。その数が急に増えています。 危なくてもぎ取りが思うように出来ません(^_^;) りんごをしぼって捕獲用ペットボトルに入れ、要所に吊るしました。中で溺れてしまうんですように。とにかく数を減らさないことには・・・・ りんごの木のウロに巣作っていたものは夜、退治しました。昼間は手が出せなかったです。 ●昼夜の寒暖の差が大きくなってきて、果実が急に赤く色づきだしました。 ●りんご山の峰付近で縦の高さ40cm位のスズメ蜂の巣を発見。山桜の木の高さ7〜8m位のところの横枝に。 ここから林檎園へ通うなら楽だよね、目と鼻の先だもの。 真っ暗になってから、竹竿の先に布きれを巻きつけ灯油を湿して・・・ 中は6層位になってたようです。 ●月末になって、台風21号が発生。関東に向かっています。今風に揺すられるとひとたまりもないんです。果実が育っておっきくなってきていますので、すぐに落ちちゃいます、、、、、、なんとか逸れてほしい・・・ |
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☆2002年9月中旬 |
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●りんごの幹の中が朽ちて空洞になったところに、スズメ蜂が巣をかけ出たり入ったり。近くにある「つがる」や「いわかみ」「ひめかみ」の果実をかじっては、その甘い汁を巣の中へと運んでいます。 何年か前、この後に収穫する「あかぎ」もその食害でほとんど収穫できなかったのを思い出します。 あの時は、横腹に2ヶ所穴をあけたペットボトルにりんごジュースを入れて、被害をこうむっている木の枝に吊るし、捕獲をこころみました。 今年も二の舞になりそうな気配。。。 訪れるお客様との話の中に、スズメ蜂のことが飛び出します。刺された、という方も多いです。 今度刺されたらこの薬を飲むようにと、「ニトロ」を渡されている人も・・・ みなさん、くれぐれも気をつけてください。 洗濯物をとりこむときにも! ●カメムシもチラホラと見かけます。汁を吸われてでこぼこになった被害果もあちこちに、、、 ●第49回「全国りんご研究大会」が県内、沼田市と水上町、利根村で今月3・4日とあり、北は北海道から南は広島まで 600余名が参集。それから以降愚図ついた天気が続いています。こうも日照不足だと「紅玉」などが自然落下を起すことも・・・ 果実が腐敗病菌に犯されちゃう・・・特に「ふじ」「陽光」は弱いから。。 18日久々の晴れ間、青空っていいですね。 ●一番晩種の「ふじ」は収穫までにまだ、2ヶ月もの道中があります。収穫を終えるまでどうか何事もありませんように。 |
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☆2002年9月上旬 |
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りんご山の中腹にある小屋の屋根裏に、スズメ蜂が巣をかけ始めました。危なくて近づけないので、キンチョールを巣に向かって噴射。数日後また、せっせと巣づくりしてました。なんとタフな・・・ 早生種「つがる」の収穫が始まりました。 |
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☆2002年8月下旬 |
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台風15号は太平洋上を西へ進み、なんとか事無きを得ほっとしています。まだまだ気を揉む時期は続きます。 台風がもたらした蒸し暑い陽気、汗だくです。28日 枝も果実でだいぶ重たくなって垂れてきました。その枝を支柱を使い持ち上げます。これを怠ると太い枝が折れたり、枝ごとドッサっと落ちて大変なこと、再起不能になってしまいます。。(^_^;) りんごの実に太陽光が万遍なくあたるように、枝の背中側から真っ直ぐ上に伸びた枝(徒長枝)を切除しています。真夏のうちは果実の火傷をおそれ、加減していました。 そろそろ早生りんごの「つがる」の収穫が始まります。標高 450メートル ![]() ■お盆の直前に「仏さま用」に量販店や八百屋さんの店頭で求めた「つがる」が美味しくなかった…なぜなの?と、よく質問されます。 あの時期に店頭に並ぶ「つがる」のほとんどが、お盆前の市場のせりの高値を当てこんだまだ熟していないもの、なんです。……… せっかく天塩にかけ育てたりんご、おいしく熟れたものをじっくりと味わってほしいですね(^o^)/ ![]() |
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☆2002年8月上中旬 |
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トンボがたくさん飛んでいます。行ったり来りを繰り返しながら。 ここのところ雷雨(夕立ち)が頻繁にあります。 《雷らいと空風からかぜ義理人情》は「上毛じょうもうかるた」の「ら」にあるんですが、まさに群馬県の名物。周囲の山々に反響してその音たるや、腹の底まで震えます。 雷の直撃もさることながら、近所に落ちての誘導雷も恐いので、パソコンから電話回線を外し電源プラグも抜いときます。 雷雨はリンゴにとって良い水分補給となっています。 それにしても 暑い!! 急斜面のリンゴ園、上り下りで汗だく! 青森県では停滞した前線の影響で大雨、リンゴ園540haが冠水。早く水が退けるようお祈りいたします。 仕事がら空模様はいつも苦にしています。 そんな時に ![]() さて、台風13号の進路は・・・いかに。 ■台風13号が東北沖の太平洋に進んだとき、20〜21日に北西のやや強い風が吹きいくつか果実が落とされましたが、ものの数ではなくて、安堵しました。そしてめっきり涼しくなりました。 |
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☆2002年7月下旬 |
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やはり今年も異常な猛暑です。昔はもっと夜温が下がったのに…とか、これほどいとも簡単に外気温が体温を上回ることなかったなぁ…とか、、、考えちゃいます。 いつも直射日光を浴びてる朝日受けの急斜面の樹の高い所の果実が、その熱射でやけどをしています。緑色でなければいけないのに、黄土色になって酷い物は茶色く火ぶくれになってその部分が腐っています。りんごの果実の熱中症ですね。 色が変わったものはもう回復はしません。摘み取ります。 なにしろりんごの実は、熱くても身動き出来ませんから、、、、 物置きの隅っこの目の高さの位置に、キイロスズメバチが巣を作りました。丁度ハンドボール位に大きくなったところで、危険なので排除しました。今の時期に取った巣は飾り物には出来ません。それはまだ中に蜂の子がぎっしりといますから、、、 巣を飾り物にするなら晩秋あたりまで置かないと。。。。 |
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☆2002年7月上中旬 |
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6号、7号台風は群馬県から離れた太平洋沿岸に進路をとったので殆ど風も吹かず、ほっと胸を撫でおろしています。 |
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☆2002年 6月下旬 |
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今年の桜の開花は観測史上に類をみない早さだったことは、皆さんのご承知の通りです。 これが一過性なのか、年々はやまるのか・・・心配なところですね。 りんごの開花もやはり10日くらい早まりました。 雷が鳴る度に『雹(ひょう)』が降るのではないかと、一喜一憂しましたが今のところ当地は大丈夫です。 実すぐりにおおわらわです。 梅雨入りした6月11日までは、ほとんど雨らしい雨が降らず、旱魃気味で枯死しそうな樹が出ました。なんか不気味な気候ですねぇ。。 そのなかで、果実は品種により差はあるものの、梅干大からピンポン玉大に育っています。 どうもどこからか見つめられてる気がして辺りを見まわすと、りんごの樹の幹から枝分かれする又のところに、とぐろを巻いたアオダイショー ![]() 後日、その場所に全長86cmの抜け殻を見つけ、脱皮後の姿を見たい衝動にかられた。回を重ねるたびにきれいになる・・・と聞いたので。 ちょくちょく ![]() ![]() ![]() 6月半ば、姪が貰いうけたうさぎの赤ちゃんが事情があって我が家に来た。食べるわ食べる!そのすごい食欲にはびっくり。。 |
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下方に「晩秋のりんご山の全景![]() |
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○ 2001年 8月下旬 |
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21日に紀伊半島に上陸し極めてゆっくりな速度で、東海→関東→東北の太平洋沿岸の海岸線をなぞるように進み北海道へ再上陸した大型台風11号。 当初の予測では群馬県を直撃でしたが、高気圧に行く手を阻まれ大きく東にそれ被害は最小限にとどまり、やれやれです。 とは言え、中心が紀伊半島にあった22日夜半から翌朝にかけて、かなりの強風が吹き荒れ、σ(*^o^*)の りんご山の峰から中腹にかけてりんごの木の枝の先端部分の果実が振り落とされたり、揺すられ枝や支柱にぶつかりキズに、葉もかなりもまれました。幸いまだ成育途中で収穫時期より果実が小さかったのとしっかり枝についていたので、大難は逃れられました。 倒されたりんごの木はチェーンブロックを使ってなんとか引き起こしました。果実は全部もぎ取り木への負担を軽減しましたが、根がかなり切断されていますので、根付くか枯死するかは5分5分といったところです。 27日の夜8時過ぎ榛名山を襲った集中豪雨で、その中腹にある伊香保温泉の「ホテル東急ビラ」の大浴場に裏山から土石が流れ込み宿泊者2名が怪我をされました。お大事になさってください。 台風の通過後、連日夕立がありかなりの積算雨量になっていました。 ※伊香保温泉から我が家まで歩いて1時間、4Kmです。 その連日の大夕立の影響で、30日の早朝我が家の庭先から清水がこんこんと湧き出しました。窪地なもんで、家のあるところが。毎分300リットル位かなぁ。冷たいです。 りんご畑や前の杉山からも湧いています。なんだかそのさまとせせらぎの音はとても神秘的ですね。 その清水をニワトリ ![]() ![]() 11号台風とその後の連日の夕立がもたらした雨により、庭先に小川の出現です。σ(*^o^*)が子どものころはこんなこと、なかったもんなぁ〜・・・ 今年は何日湧出が続くのかな? ![]() ![]() 「ひめかみ」という品種のりんごの果実に、ここ2〜3日でかなりの野鳥の喰害が大発生。主にヒヨドリ、ムクドリ、オナガの類、りんご栽培にとっては害鳥だ。そのキズ口にスズメバチが飛来し齧かじっている。その羽音はすざましいものがあります。 夜蛾やがの被害、カメムシの被害も発生しています。 これほど強降りの雨が続くと、樹上の果実に腐敗が出そうで心配です。 |
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○ 2001年 8月上中旬 |
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乾燥した日が続くとこの時期、葉の裏に「葉ダニ」が一挙に増えます。 ........................... ![]() ハダニは普通赤ダニあるいはアカグモと呼ばれていました。 ハダニは葉から養分を摂り入れますが、方法は口針を気孔に目がけて刺し込み、そこから水分や葉緑素を吸収するようです。 そうすると、葉が茶色に変わり光合成作用が抑制され、ひどい時には落葉してしまい、果実の生育は著しく劣ります。 ハダニは年に8世代の産卵・ふ化を繰り返すと言われています。 りんごの木には主に次のニ種類のダニが寄生、加害します。 ◇リンゴハダニ メス成虫の体長は 0.34ミリ内外、1頭の産卵数は10〜50個、平均11個。卵は春季で13〜14日、夏季では5〜6日で孵化します。背面は暗赤色で隆起、毛の根元はこぶ状になっています。 ◇ナミハダニ メス成虫の体長は 0.4ミリ位、体色は越冬虫では橙色ですが、発生期には淡黄緑色。体の両側に黒い斑紋があります。 ◆防除法 専用の「殺ダニ剤」を散布しますが、同じ成分の薬剤だけを散布していると、その薬剤に抵抗力(耐性)がついてしまい効果がなくなってしまうので、連用しないよう注意します。 ............ ![]() ....................昆虫は足が6本、ダニは8本なんだょ! ■キンモンホソガ 葉のオモテと裏の間に侵入し食害するため、葉は火ぶくれ状になり波をうったようになり、ひどい時には黄色くなって落葉してしまいます。 天敵はキンモンホソガトビコバチ。 ほかにハマキムシやシンクイムシなど、りんごを襲う害虫は多い。 また、斑点落葉病や黒星病、赤星病をはじめとする病気も多い。 まだまだ実りの秋までは遠い。台風の発生にも気をもまねばならない。 カラスの食害がチラホラと見えるようになってきました。 果実の生育が進むにつれて、その重みで枝が垂れてきました。支柱を立てて枝折れを防ぎます。徒長枝も切り取ります。 果実に不揃いが出てきました。小さいものは取り除きます。 |
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○ 2001年 7月中下旬 |
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7月14日のお昼過ぎと夕方前に待望の夕立がありました。 翌日の15日も午後3時半ごろから、この日はバケツでなくドラム缶をひっくり返したような豪快な雷雨で、1時間ほど電気も止まりました。 これでようやく、りんごたちが生き返りました。なんせず〜っと雨が降らず畑がカラカラ状態で、草刈りをするとほこりが舞いあがるほどでしたから。 場所によっては草も、乾燥状態で枯れていました。 ただ、14日の最初の雷雨と15日の雷雨に短時間でしたが、大豆粒大の雹ひょうが混じり、また肝を冷やしました。 とは言え、本当に「天水」はありがたいですね。16、17日も雷雨があり「降り癖」がついたようです。 急に草が勢いづいて、まるでそのぐんぐん伸びるさまが目に見えるようです。 月末からはまた、雨が降らなくなりました。 積算の雨量は少ないので、8月になると都心用の貯水池の取水制限が始まるのでは、と心配です。 |
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○ 2001年 7月上旬 |
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暑い、暑すぎる。 近年、梅雨のさなかなのに、ヒトの体温以上に気温が上昇、それも連続する・・・ やはり、地球温暖化(ヒートアイランド)現象の影響に他ならない! 暑いからと室内や車内を人為的に冷やす、とそれ以上に外気は熱せられる。悪循環に拍車をかけているのも間違いのない事実だ。 摘果作業はニ巡めに入っています。葉の陰になっていて見逃したものや数の多いところを更に間引いています。 幹や太い枝の背中面から真っ直ぐに上に伸びた枝(徒長枝とちょうし)を切り取ります。 体長2センチくらいのカミキリムシ ![]() このカミキリムシの類はりんごを始め、多くの広葉樹に害を及ぼすのです。小指から人差し指の太さの枝の皮を食い破りその中の木質部に卵を産みつけます。それが幼虫になり、枝の軸となる木の中心部分を、根の方に向かって成長しながら、食い進むのです。大きい木では数年をかけて。 根元までたどり着いた幼虫は更に大きく育ち、やがてさなぎから成虫になり、幹を食い破って外に出るのです。 もちろん、食害されている木はめっきり勢いがなくなってしまいます。枝や幹の所々に開けられた横穴から、虫糞むしくそを出すので、逆にその穴に薬液を注ぎ込んで退治します。 こどもたちに人気の「ガブトムシ」や「クワガタ」と同じ昆虫ですが、なぜかこの「カミキリムシ」はなじめません。 なにしろ、大きいものは大人の親指以上もあるんですから、、(^_^;) 今の時期、高温多湿なのでりんごの葉に病気が発生しやすくなります。ちょうどジメジメすると、足にミズムシが猛威を振るうのと同じですね。 毛虫の類も多くなります。葉の裏側に産みつけられた卵がやたら目につきます。 ときどき、葉裏に足長バチの巣や幹に鳥の巣があります。 そうそう、りんごの木の上にヘビがいるので流石にびっくりします。先日のは「アオダイショウ」で1メートルちょっとありました。 果実の成長具合は品種によって違うのですが、大きいものはピンポン玉を越えました。 |
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○ 2001年 6月中旬 |
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まだ、摘果真っ最中! やっぱり、雹のキズが目立ちます。えくぼやカサブタ状になっています。目につくものは落としています。 頻繁に「スズメバチ」や「オオスズメバチ」が飛んでいます。 樹液をさがしているのかな? そばに飛んでくると、威嚇してくるので気が気でありません。 「オオスズメバチ」は全長4センチほどあり、低くうなる羽音はとても不気味。 それが空中にとどまり、にらんでいるのですから、、、、いやなもんです。 こんなこと、いままでなかった。今年は大量発生なのかなぁ〜、、、 しばらく前、異常に大量発生したスズメバチが、9月〜10月のりんごの実を食い荒らして散々な思いをしたことがあった。 特に「あかぎ」という品種はひどかった。壊滅状態でしたから。 その二の舞にならなければいいのですが。 あの時は、市役所の環境保全課の担当職員と一緒に、宇宙服みたいな防除着を着けて、巣を取りに行きました。 裏山のあばら家の屋根裏に、高さ1メートル近くの一抱えもある巣がぶら下がっていて、幾百ものスズメバチが一斉に向かってくるのですから身の毛がよだつほど怖かった・・・・ 畑のとなりの古材置き場にもあって、黒いものめがけて飛んでくるんです。頭とか、ひとみに。 そんな時は身を低くして逃げるのが一番、とその時に教わりました。なにしろ、頭や首筋を刺されると命取りになりかねません。 刺されたときは、急いで救急隊 ![]() ![]() ![]() なお、刺される回数が増すごとに、症状が重くなるので要注意です。 山の桑の実(ドドメ)が熟れて、まさしくドドメ色になって落ちきりました。 桜、ソメイヨシノの実も落ちてしまいました。 栗の花が満開です。 そこへミツバチが群がっています。凄い羽音、一帯がワーンと唸っています。 |
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〇 2001年 6月上旬 |
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摘果てきかの真っ最中です。 受粉した花が一斉に膨らんできました。大きくなるために栄養分の取りっこです。りんごの樹も大変。 草刈りもしないとね。 5月初め、草刈りをしていたら丁度手のひらにのる位に育った野うさぎの赤ちゃんが、5匹飛び出しました。 よちよちと逃げ惑う姿が、なんともかわいかった。(^O^) 去る5月16日(水) 18:12〜18:16 の5分間 大豆〜パチンコ玉大の雹ひょうが降り、肝を冷やしました。 果実にキズがついています。良く見て摘果しなけりゃ、、、 上空に寒気が入り込んでいると、雷雨そして雹、、、気をもむ時期がしばらく続きます。 5月29日には日光霧降高原で、雹が20センチも積ったそうで、(゚.゚)ゾーっとしました。 カメムシ(屁こき虫、屁っぴり虫、ワクサとも呼びます)が異常に多くりんご園にいます。 これが果実に悪さをするのです。大丈夫かなぁ・・・ なぜ(?_?)「りんご山」なのか。 それは、山の急斜面にあるりんご園だから、、、、 . ![]() 普通「りんご園」というと、平坦地を連想しちゃいますから、ね。 |
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☆りんご栽培の一年☆ (一般編) . |
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りんごは寿命の長い作物です。 苗木を植えてから実がなり始めるまでに、4〜5年かかりますが、大事に育てると、その後数十年間、実をならせ続けることができます。 りんご作りはほとんどが、手作業です。一粒ひとつぶ、生産者が手塩にかけ育てています。 りんごの木を慈しみ、霜しもや雹ひょう、台風、病気、害虫から、果実はもとより・葉・枝・幹・根を守り、実りの秋を迎えます。 |
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冬 | 粗皮そひ削り・・・・幹の粗皮を削って、その下にひそむダニなどの卵を退治し、病巣を取り除きます。 剪定せんてい・・・・木の形を整え、どの枝にも日光をあてて美味しいりんごを作るために、余分な枝を切り落とします。 熟練した技術を必要とする、雪の上での寒い重要な作業です。 |
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春 | 花摘み・・・・木からの栄養が、必要な花だけに集まるように、余分な花を整理します。(4月中旬〜) 受粉・・・・りんごが実を結ぶためには、別の品種の花粉を受粉する必要があり、ミツバチやマメコバチが、その重要な役割を担っています。 地域によっては、人手による人工受粉も行われます。 りんご・・・・は病気や害虫に侵されやすく、その防除のために低毒性の薬剤を散布します。 ※残念ながら、無農薬では収穫は皆無なんです。 |
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夏 | 摘果・・・・多くならせ過ぎると、実は小さくなり、木が弱って翌年は実をつけなくなります。 そのため、花摘みに続き、葉30〜50枚につき、果実一個の割りで余分な実を摘んで、実の成長を速めます。 袋かけ・・・・病気や害虫の果実への侵入を防ぎ、果実の色と見栄えをよくするために行います。 袋をかけないものは多少見栄えは落ちますが、日光が良く当たって味が良くなり、一般に「無袋むたいりんご」や「サンSUNりんご」と呼ばれています。 台風の襲来にも気を使います。 草刈り |
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秋 | 葉摘み・玉まわし・・・・りんごが色着くには、日光が必要です。果実にまんべんなく日光を当て、色の良いものを作るために行います。特に市場出荷には必須の作業です。 あまり過度に行うと光合成が出来ず、味が損なわれます。 ※病害虫から守った、うまみを作る大切な葉です。 σ(*^o^*)のところでは一切しません。 施肥せひ・・・・翌年の成長を良くするために、肥料を施します。 収穫・・・・収穫の時期は品種のよって異なり、9月から11月まで続きます。 貯蔵・・・・大産地では収穫後、出来るだけ早く冷蔵庫に入れ、果実を新鮮なまま保存します。 冷蔵庫内のガス濃度を調整し、長く保存する方法(CA貯蔵)が行われ、価格の暴落を防ぐため一度に出荷しないようにします。 CA(Controlled-Atmosphere)貯蔵の場合は、酸素濃度を2.0〜2.5%に下げ、二酸化炭素の濃度を2.0〜2.5%に上げて管理するのが一般的です。 ※σ(*^o^*)のところでは貯蔵はしません。 完熟したものを収穫後、すぐに直接お客様のもとへお送りしています。 ご家庭での貯蔵法は、水分を逃がさないようにして、冷暗所へ置き呼吸を抑えてください。 そしてお早めにどうぞ!! |
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※馬場果樹園 〔あっぷる22号〕から転載 | ||
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