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質 問 果実の表面についている白い粉
................そのまま食べても大丈夫ですか?
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答 あの白い粉は農薬ではないかという問い合わせが良くあるんですが、専門的には果粉(かふん)と呼ばれ、果実が自ら作り出した「ろう物質」なんです。英語では「ブルーム」とも言います。
ほとんどの果物には表面に果粉が付いていて、良く見るとリンゴやナシ、モモにもあります。特にブドウやプラム・プルーンなど皮の表面が滑らかな果物だと白い粉が目立つんですね。
果粉には、雨や朝露などの水分をはじき病気を予防したり、また果実の水分の蒸発を防いで新鮮さを保つ働きがあります。
言わば、手荒れを防止するハンドクリームのようなものです。人為的に後から付けたものではなく、果実自身が作り出している物質「自己防衛被膜」ですから、まったく無害そのもの。
むしろ果粉があることは、鮮度が良いことの証拠とも言えます。
ブドウやプラムの果粉は、ちょっとこすっただけでも落ちてしまうため、生産農家の人たちは果粉を落とさないようにそれはそれは大切に扱っています。
※この果粉を取るために洗剤で洗うのは、かえって良くないですね。
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質 問 干し柿の表面についた白い粉
................そのまま食べても大丈夫ですか?
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答 干し柿には、水分が約30%〜20%になるまで干したコロ柿と、50%ほどで留めたアンポ柿があります。
長野県特産の「市田柿」はこのコロ柿に入り、やや固めの干し柿を作るのに適した品種です。
「市田柿」は長野県の下伊那地方で約600年前から栽培されており、果実は小ぶりで肉質が緻密なため、美しい飴色の極上の干し柿となります。
下伊那地方は中央アルプスと南アルプスに挟まれて、間を流れる天竜川から毎朝のように朝霧が発生しますが、これもおいしい干し柿を作るための条件になっています。
干し柿を作るには、渋柿の皮をむいて2〜3週間干して乾燥させ、弾力があるうちに取り込んで干し箱に並べて貯蔵します。
さて、ご質問の白い粉ですが、これはカビではなく干し柿の表面からにじみ出た糖分(果糖)ですから、まったく心配ありません。
「市田柿」は、柿揉み機で揉んで徐々に水分を抜く作業を3〜4回繰り返すなど、手間をかけて白い粉を出しているほどです。
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質 問 キュウリの表面についた白い粉
................昔はあったのに どうして今は無いの?
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いつの頃からか、キュウリの表面はみどりミドリして白い粉が無くなりました。確かむかぁ〜し子どもの頃、畑で採ったキュウリにはありました。
にわか情報によると、雨露をしのぐあの白い粉が付いていると、販売のため「店先に並べた時に新鮮そうに見えない」とのことで、種苗業者が品種改良をしたのだそうです。ぞくに「ブルームレスきゅうり」と呼ぶんだって。。。
真っ直ぐなキュウリと曲がったキュウリ・・・は結構話題にのぼりますが、こんなところにも「育種」が関係しているんですね。
キュウリに白い粉が無くなった分、皮が厚くなって特有の香りが薄らいだように思うのはσ(*^o^*)だけでしょうか?
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果物の白い粉はロウ質の果粉
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“素肌をみずみずしくフレッシュに保つ、肌に優しい自然派化粧品”。これは以前ブームになった自然生薬を配合した化粧品のキャッチフレーズです。
若くて美しい女性は、みずみずしくて色艶の良い肌をいつまでも保つようにと、肌の手入れに余念がありませんが、新鮮な果物にはその心配はありません。果樹園に入ると気づくのですが、特にリンゴや柿、ブドウなどの表皮に、農薬がべったりと付着しているように見えるほど、白い粉が付いていることがあります。
これは農薬ではなく、果粉と言って自然に雨露などをはじくロウ性物質なんです。もちろん果物自体が作ったものです。
雨露などをはじくだけでなく、果物自体の水分が蒸散するのを防ぐほか、いつまでも新鮮さを保つ働きをします。
ほとんどの果物の外皮には天然のロウが付いていて、そのロウの付き方には2つのタイプがあるといわれています。
リンゴや柿などのように、白い粉が付いているのが果粉ですが、一方柑橘類などには、一見この果粉がないように思われていますが、ロウ物質はちゃんと付いています。
しばらく前まで、大半のミカン産地がわざわざワックスがけをしていましたが、これなどは女性がベタベタと厚化粧をするのに似てあまり効果的ではありません。
それはせっかくのみずみずしい素肌を損なうことが多いからです。
素肌の美しいのが良いのは果物も女性も同じですね。
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