あっぷるランド

リンゴ と スモモ と モモ の花言葉


りんごの花言葉


誘惑、後悔、最も美しい女性へ
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●エピソードといわれ

ギリシャ神話の「争い(不和)のリンゴ」は有名です。
結婚式に招かれなかった争いの女神エリスは、それを恨み、婚礼の席に「最も美しい女性へ」と書かれた黄金のリンゴを投げ入れました。

神々の王ゼウスの妻ヘラ、戦いと知恵の女神アテナ、愛と美の女神アフロディテは、それぞれ自分が最も美しいと思っていたので、そのリンゴをめぐって争いに。
困ったゼウスは、美少年の羊飼いパリスに判定をさせることにしました。

ヘラは富みと力を、アテナは功名と手柄を、アフロディテは世界一の美女を与えると買収し、パリスは美女を選びました。
トロイ戦争は、このときの確執がもとで起こったとされています。

万聖節ばんせいせつの前夜、水を入れた容器に1個のリンゴと6ペンス銀貨を入れ、そのどちらかを口でとりあげられた者は幸運に恵まれるとか、リンゴを薄く切り、それをナイフの先に刺して左肩越しにささげ、鏡に向かって髪の毛を梳
くと、鏡の中に未来の夫があらわれ、リンゴに手を伸ばすという言い伝えもあります。


リンゴ:バラ科リンゴ(マルス)属落葉小高木。
英名はアップルブロッサム(Apple blossum)。丈は自然放任で10mくらい。




すもも(プラム)の花言葉


誤解
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●エピソードといわれ.

中国原産のスモモは、奈良時代にはもう日本で果樹として栽培していたようです。

「わが国の  スモモの花か  庭に降る  はだれのいまだ  残りたるかも」

という歌が「万葉集」に残されています。
庭はまるで雪が積っているように白く見えるが、もう春なのだから雪であるはずはない、きっと庭にあるスモモの花が散っているのだろうと言う意味です。
ただし、この時代には、食用としてよりも、薬用樹として栽培されていたほうが多かったようです。

果樹として日本では、大石早生、ソルダム、サンタローザの3種が主要です。また、プルーンは西洋スモモの品種群のうち、ドライフルーツに適したものの総称です。

おいしい実をつけるスモモの木の下で、冠を直すために手を持ち上げるとスモモ泥棒に間違えられるという、「李下
りかに冠を正さず」の中国のことわざから生まれた花言葉《誤解》。

スモモとは、酸っぱいモモという意味の説もありますが、最近のスモモは品種改良のせいで、生で食べても甘酸っぱくておいしくなりました。


スモモ:バラ科サクラ属の落葉中高木。
英名はジャパニーズプラム(Japanese plum)。丈は放任で3m以上。





モモの花言葉

私はあなたの とりこ です
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●エピソードといわれ

モモは日本には随分古く伝わったらしく、弥生時代の出土品の中からモモの種子が見つかっています。木へんに兆と書くことから、非常に多い数、多産に通じる木とも言われています。

中国では、モモは長寿と繁栄のシンボルとされ、絵画や陶磁器などの工芸品の図柄としてよく使われています。

《私はあなたのとりこです》という花言葉は、若返りの薬効からきているようです。

モモは古代から女性の性のシンボルともされ、鬼や悪魔はモモに出会うと恐れをなして退散すると信じられていたことから、魔除けの力があるとも考えられていました。
「古事記」で、イザナギノミコトが雷神から逃げるときにモモの実を3個投げつけたところ、鬼が逃げ帰ったという話や、「桃太郎」伝説で、桃太郎がモモから生まれ、モモに弱い鬼退治に出かける童話も、モモが女性のシンボルであるがゆえのことだと言われています。

西洋では、リンゴが女性のシンボルで、東洋におけるモモの地位を占めているので、モモの故事は少ないようです。

3月3日のひな祭りは、「桃の節句」と言われるように、ひし餅や魔除けの霊力があるといわれるモモの花を飾ってお祝いします。
しかし、ひな壇にはモモは置かず、「右近の橘」「左近の桜」といってタチバナとサクラを飾ります。


モモ:バラ科サクラ属の落葉低〜小高木。
英名はピーチツリー(Peach tree)。丈は3〜5m。