あっぷるランド

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質問  スモモ、プラム、ハタンキョウ
................みんな同じものなんですか?

スモモの仲間は中国が原産で、日本スモモとヨーロッパスモモに分けられます。
一般に出回っているのは、日本スモモとその雑種です。

明治時代、
日本スモモの優良品種が海を越えて、 アメリカに渡っていきました。
そしてアメリカで品種改良された後に、今度は「
プラムという英語の呼び方で日本に戻ってきたのです。
そのために「プラム」という名が定着しました。

アメリカから入ってきた品種としては「サンタローザ」や「
ソルダム」があります。
その後日本でも品種改良され、「大石早生」や「太陽」といった品種が誕生しています。

スモモとプラムは、呼び方だけの違いなんですね。

「ハタンキョウ(別名:トガリスモモ)」も日本スモモの仲間で甘く果汁の多い品種です。
代表的なものは、山梨県の「甲州巴旦杏」で「ケルシー」とも呼んでいましたが、現在はあまり市場に出回っておらず、姿を消しつつあります。
「ハタンキョウ」とはスモモが万葉の時代に中国から伝来した時の古い呼び名のようですね。


李(すもも)・プラム

すもももももももものうち(李も桃も桃のうち)、
すもももももももううれた(李も桃ももう熟れた)。

早口言葉で昔から親しまれてきたスモモは、すっぱいモモだから「すもも」と呼ばれてきたようです。
これらのスモモは、李(り)、巴旦杏(はたんきょう)、牡丹杏(ぼたんきょう)などの字が当てられていたように、数多くの在来種が日本全土に所かまわず良く育ってきたようです。

日本の在来種の優秀性が西洋人の目にとまり、その中の十種ほどがアメリカにお輿入れしたのは明治年間、その後半世紀にわたって西洋種との交配を重ね、色も形も美しく、味も美味しくなり、その名も「
プラム」になって里帰りしてきたのは大正年間でした。

例えば、甲州大巴旦杏はケルシージャパンに、三太郎李はサンタローザに、そのほか、寺田李(てらだすもも)・白李(はくり)などはビューティ、フォーサモ、ホワイトプラム、ローズプラムと改称された里帰りスモモです。
なお、大石プラムは、福島県の大石俊雄さんがビューティ×フォーサモの交配から作出したものです。


ソルダム

プラムの主産地は山梨県で、全国の約5割が栽培されていて、ソルダムも主要な品種です。
果皮は緑色で白い粉(
果粉)がよくふき、鮮やかな紅色の果肉とのコントラストがはっとするほど美しい。
甘味も酸味も強い濃厚な味で人気が高く、日本のプラムの代表品種です。

ソルダムも多くの品種同様、一度アメリカに渡って美味しくなって里帰りしたプラム。

山梨県はプラム日本一の産地とあって研究に余念がありませんが、ソルダム農家の女性たちが作っている“
サンプラムの会”があります。
「ソルダムにサンサンと太陽光をあてておいしいプラムをお客様に届けよう」という心意気からついた名称のようです。
この会の一人は平成3年、山梨県経済事業連主催の果樹共進会のスモモの部で最優秀賞を授賞。他のスモモ産地にも刺激を与え、栽培技術の向上にも貢献しています。

スモモは未熟なうちは非常に酸っぱいですが、熟せば柔らかく甘くなります。
意志の強い女性方の真摯な姿と、目標を達成した後の優しさに良く似ています。

◆ソルダムの果皮の白い粉(果粉)は、雨や病気から果実を守るために果実そのものが作りだす自己防衛被膜です。農薬ではありません。

◆プラムとプルーンには便通を良くする作用があるのは知られていますが、この働きはプルーンの方がより強いようです。プラムには、カロチン、フラボノイド、カリウム、鉄が豊富に含まれているそうです。鉄分の補給の一助になれば…(^_-)

◆モモやアンズと同じで、プラムも核果植物の仲間です。
プルーンは、乾燥させたプラムです。アメリカでは乾燥プラムにするのに適したプラムの品種そのものを、
プルーンと呼んでいます。


ミラクルフルーツ   プルーン

驚異の果実プルーンは、ヨーロッパスモモの中でも干しスモモに適する品種です。
果実は主に紫色の卵形をしており、糖度(甘み)が高く果肉が締まっているのが特徴です。
雨の多い地方では収穫直前になって、果実が割れてしまうので栽培が難しいのですが、栽培の適地である長野県では雨よけ用のハウス栽培を導入して産地化に努め、全国の生産量のうち8割以上を占めるようになっています。

プルーンと一口で言っても「スタンレイ」「シュガー」「プレジデント」サンプルーン」など様々な品種があります。
欧米などではドライフルーツとして愛用されていますが、長野県では特産の果物として青果市場に生食用として出荷しています。

8月下旬から10月上旬が出荷の最盛期で、スーパーでも果物売場に並んでいます。
触った感じがゴムマリのように弾力性があって、果肉が飴色をしているものが食べごろです。
ジャムやパイ、砂糖煮などの他、果実酒もできます。

貧血の予防・高血圧・食欲の増進・疲労回復・便秘などに効果があり、ティーンエイジャーの美容増進に最適な果物です。

中世のイギリスで高級食料品だったプルーン。アメリカでは「ミラクルフルーツ」とも呼ばれています。






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