あっぷるランド

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■アメリカりんごのあらまし

アメリカのりんごの生産て、どんなでしょうか?

アメリカのりんご生産量は、4,612,000トンでじつに日本の5倍以上。世界第2位です。

品種は「レッドデリシャス」が全体の40%で最も多く、「ゴールデンデリシャス」「グラニースミス」「ふじ」「旭」と続きます。
「ふじ」の生産量は31万トンで、「グラニースミス」とほぼ同量まで伸びてきました。

着色しづらいカリフォルニアの「ホワイトふじ」は減りつつあり、ワシントン州でも高緯度地帯の着色良好な地帯の「ふじ」が、やや増えているようです。

ワシントン州でのりんご生産量は、2,223,000トンで日本の倍以上。全米の半分以上を生産する巨大産地です。
ほかにニューヨーク州、ミシガン州、カリフォルニア州なども生産が多いですが、ワシントン州はその規模で群を抜く、アメリカりんごの本場です。

ワシントン州のりんごは、砂漠で生産されているようなものです。生育期は太平洋からくる雨雲がカスケード山脈に阻まれ、雨をすべて山に降らせてしまうため、りんごの主産地となっている内陸地帯には、ほとんど雨が降りません。
冬に200ミリほど雪や雨が降るだけだといいます。

りんご園はすべて、コロンビア川の水を潅水することで成り立っているのです。農耕地以外の原野はすべて、枯れ野原状態だそうです。

緯度は北海道より高いワシントン州での乾燥・多日照の気象条件が、りんごの品質にもかなりの影響があるらしいです。

信州くだものニュース 平成11年12月5日号から抜粋