☆ご質問にお答します☆
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果物を沢山食べると太るって本当なの? |
果物にはビタミンやミネラル分が多く含まれていて、栄養的なバランス面では、理想的な食べ物です。
ダイエットしたい人が気にするのは、ブドウ糖や果糖などの糖質ですね。
例えば、ブドウの一種「デラウェア」一房で80kcal「マスカット」や「巨砲」なら15粒で約80kcal、茶碗に軽く半分のご飯と同じくらいのカロリーになります。
しかし、5センチ角の煎餅が3枚、どら焼き半分で同じ80kcalになることを考えれば、、菓子類に比べてカロリーは少ないほうなのです。
ですから、普通に食後のレザートとして、リンゴ一個とか、ぶどう一房を食べる分には、全く心配ないでしょう。
ヨーロッパには「ブドウは畑のミルク」「一日一個のリンゴは医者を遠ざける」という諺もあるほどです。
お子さんのおやつや夜食にもいいですね。
太り過ぎを気にする方には、食前に果物を食べることをお勧めします。
ゆっくり噛んで食べることで、適度な満腹感が得られるので、全体の食べる量を減らす効果があります。
もちろん、脂肪を燃やす運動が大切なことは言うまでもありません。
健康的な「フルーツ・ダイエット」、あなたもお試しになりませんか。
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おいしいりんごを選ぶには、
どこで見分ければいいの?
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手に持った時に、見かけよりも重量感があり、指で軽く叩くと澄んだ音のするものなら、果肉も引きしまっていて新鮮です。
また、大玉よりも中玉の方が味に当りはずれがなく、日持ちも良いようですね。
品種によって糖度、酸味、肉質、果汁分などが異なるため、おいしいりんごの選び方も品種ごとにちがってきます。
例えば、早生種の「つがる」の場合は、花落ちの部分が緑色の方がシャッキとしていておいしいです。
「ふじ」は花落ちのといころが飴色になっているものを選ぶと、蜜が入っています。
「王林」なら、熟しすぎた黄色よりも黄緑色のもの、特に花落ちの部分に緑色が残っている方が独特の香りも楽しめます。果実の表面に細かいヒビ割れが沢山あるものをお選びください。
「サンふじ」「サンつがる」など無袋栽培のものは、色着きがくすんでいたり、肌があれてザラザラなサビの出ているものがありますが、日光を良く浴びた証拠で、味は一段と濃厚です。
葉ずれや枝ずれががある果実は、おいし〜ぃ無袋むたい栽培の証しです。
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果実の表面に文字の入ったりんごは
どうやって作るの?
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作り方は、6月頃まだりんごの果実が小さいうちに太陽光線を遮断するために、内側を黒くした紙の袋を、かぶせます。
9月末から10月初めにその袋をはずすと、果実の表面は遮光されていたので葉緑素が出来ずに、白っぽい透き通るようなきれいな肌をしています。
この直後に、太陽光の良くあたる側の果実面に、墨で「寿」や「祝」などの文字を書きます。
日光を浴びてりんごは真っ赤に色着きますが、文字を書いた部分は墨が光線を遮るので、白いままでいるという訳です。
収穫後に墨を洗い流すと、文字が白く浮かび上がり「文字入りりんご」の出来あがり。
最近では墨で文字を書く代りに、絵や文字を印刷したシールを貼る方法が主流で、文字の他に「七福神」や「鶴亀」などの、おめでたい絵入りのリンゴも作れるようになりました。
新郎新婦の名前を書いて、結婚式の引き出物にするとか、企業の記念パーティーで使われることが多いようです。
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新しい品種が生まれた時、
名前はどうやってつけるの?
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ひとつには、親の品種の名前からつけるというのがありますね。
例えば、りんごの「ジョナゴールド」。
これは「ゴールデンデリシャス」と「紅玉(ジョナサン)」との交配種ですから、それぞれの名前をもらっ
て「ジョナゴールド」としたわけです。
ナシの「幸水」も、親の品種「菊水」と「早生幸蔵」が一緒になって名前。
ちなみに、「豊水」などみずみずしく美味しいナシには、農林水産省が「水」という名を付けているんです。
それから、その品種に対する思い・ゆかりなどを表した命名もありますね。
りんごの「ふじ」は、農林省(当時)の果樹試験場で誕生した品種ですが、日本一の品種になってもらいたいという思いから、富士山の「ふじ」から、それと試験場のあった青森県藤崎町の「ふじ」その両方から付けられた名前です。
地名と言えば、「つがる」は名前のとおり青森県で生まれた品種ですが、群馬県北部の月夜野町の高橋さんの園に、「ゴールデンデリシャス」に似ているが、それよりも早い時期に甘く熟すりんごがある、というので、県内のりんご栽培農家がその枝を分けてもらい、接木をして増産しました。
そして名前は、月夜の町の高橋さんで「高月こうげつ」としました。
また、青森県ではあきらめていた品種を長野県に持って来て栽培を確立し、グーンとおいしいりんごに育てて全国的に人気がでました。
ですが、その品種の母樹は青森県にある、ということになり、「青り2号」として生産し、やがて青森県が「つがる」と命名したという訳です。
群馬県園芸試験場の育成種には、「陽光」「新世界」主峰赤城山から命名した「あかぎ」、♪名月赤城山 (東海林太郎さん)♪から「ぐんま名月」と名づけられています。
「サンふじ(無袋栽培のふじ)」「サンセーキ(無袋栽培の二十世紀梨)」は、品種名ではありません。
果実に袋をかぶせないで育てる栽培方法で、太陽(SUN)の光を十分にあてて育てるところから付けられた呼び名です。
皆さんが果実を食べた後の種を蒔いて育て、果実が実るようになったら、自分の好きな名前をつけてみるのもいいですね。
産みの親、育ての親としてもたのしいですね。
(注)その蒔いた種から同等・それ以上に勝るものが実るのは、稀まれなんですが、、、、
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リンゴの実にある枝のようなもの
着いていたほうが新鮮なの?
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この枝のようなものは、専門的には「果柄かへい」または「果梗かこう」と呼ばれています。
軸とかツルとか呼ぶこともあります。
果実が枝から落ちないために、また養分や水分のパイプ役として、重要な部分です。
人間にとってヘソの緒みたいなものですね。
りんごでは一般的に、それを切り取るようなことはありません。
ただ収穫時に取れることもありますし、ビニール袋に入れて販売する場合、果実どうしで傷つけないように切ることがあります。
反対に、極めて短くて切らなくても問題ない果実として、もも類、あんず、プラム類があります。
サクランボは果柄が取れてしまうと、商品価値が落ちてしまいますが。
果柄がついていいれば新鮮、という訳ではないのですが、果実の鮮度を判断するには便利です。
果柄が緑色で、しっかりとピンとしている果実は、新鮮と見ていいでしょう。
逆に、果柄が褐色になり、シワができてしなびた感じのものや、切り口が黒くなったものは、鮮度が落ちている証拠といっても良いでしょう。
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※馬場果樹園 〔あっぷる24号〕から転載 |
  
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